君へ戻りたい

永遠に君の淵へと戻りたい大岩不動に瞳を閉じて

眠れない僕の国から抜けだして貴女の海に沈みたい夜
眠りたい疲れいるのはわかってる帰国できないモームのように
海の底へ眠りについてしまいたい疲れ果てたよ塩がきつくて
         「未来12月号 2014 No.755」

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南天の朱

寒波来てきらきら積もる結晶がきみとぼくとの傷をおおえり

凍て返る絆はどこにあるのだろう窓を開けばかわらぬ蒼穹が
ドラゴンが吉か凶かと危ぶめば鬼門に備え南天の朱よ
余寒ありストーブを焚き籠るぼく届け(届かない)ぼくのヒコーキ
凍てが融け怨み辛みも解けてゆく南の空へ飛べ、あなたへと
                         『富山県歌人』(第55号)

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江南の花

赤壁に風を呼び込め孫権よ周瑜と守れ大喬、小喬

革命の前夜のような静けさで駅舎に今日も槌音響く

晴れ渡り寒さはしんと厳しくてなにを待つのか薄い静けさ
裏側でなにかが起きているらしいパンの匂いがこのごろきつめだ
花びらが南の空から降ってきてスカイラインであの街へゆく
抑圧を誰かにされているような静かな雪の音のする夜
意地悪い寒さが街に降りてきてこのごろ猫の気配がしない
花びらがすこしこぼれるサッカーの優勝に湧く国立にいる
雪のない今年の冬に喜びの兆のように明けの明星
赤壁の決戦に火は降り注ぎ、大喬、小喬、江南の花
                 『響 連盟歌集第27集』

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緑のたぬき

要するにまだ好きってことだと思うカップ麺なら緑のたぬき

冬の陣。赤備えした真田丸。八面六臂に幸村が咲く

威嚇して淀の恐怖を煽りつつタヌキジジイが外堀埋める

堀埋まりこれから迎える夏の陣 大阪城に淀と秀頼

たらちねの母がタヌキになってゆく女系家族の我が家の要

 

                             畠山 拓郎

       『富山県歌人(第51号)』2012年12月25日発行より

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完走報告(畠山拓郎)

なんとか、完走しました。今年も開催されてうれしいです。

もっと明るい歌をと毎年いっていますが。もっと明るく詠めたらなと思います。

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100:止(畠山拓郎)

安全上禁止事項が数多あり飛ぶに飛べないこころのなみだ

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099:文(畠山拓郎)

文通は緊急着陸したままでドリームライナー整備中です

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098:濁(畠山拓郎)

清らかな流れの河が濁りおり「彼への嫉妬」⇔「数多に嫉妬」

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097:証(畠山拓郎)

口もとが緩んでいます証拠ですきみは誰かに恋をしてます

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096:季節(畠山拓郎)

逢えぬまま季節は巡る鰤起こしぼくのこころはおいてきぼりで

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